空き家の借り上げサブリースサービスが少しずつ始まっている

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空き家のサブリースと聞いて、そんなのあったっけ?と思う方もいるのではないでしょうか。

類似関連サービスが他にないか、調べてみました。空き家所有者の方は選択肢が増えるのではないでしょうか。

カリアゲ

カリアゲとは、株式会社ルーヴィスが行う空き家借り上げサブリースサービスです。

 

「改修費用がない」「入居者募集や管理が面倒」と空室のままになっている東京の空き家・築古物件をルーヴィスが借り受け、改修した後、一定期間転貸運営(=サブリース)するサービスです。

(同サイトより引用)

契約期間は6年で、支払い賃料は家賃の10%。ワールドビジネスサテライトで特集されていた時に見た覚えがあります。同社の500戸以上の改修実績があるというところから、それらを強みに賃貸可能な都内に絞ったいける物件をサブリースしていくのではないかと思っています。

AKARI(あかり)

AKARIは、NPO法人空家・空地管理センターと、北斗ソリューションズ株式会社がコラボしたサービスです。

借上げを行うのは、主に賃貸物件化するのに数百万円の初期投資が必要な空き家です。もちろん、事業者は投資に見合った収益が上がるよう、賃貸戸建や店舗として空き家を人に貸して運用します。その間、空き家の管理は事業者と入居者が行うため、管理の手間や近隣からのクレームに悩まされることもありません。そして、契約期間が終了すれば、設備投資がされた以前よりもキレイな空き家が戻ってくるというものです。

(同サイトより引用)

AKARIもカリアゲと同様のサブリースサービスですが、2社でコラボしているというところでお互いの強みを活かしているのでしょうか、違いがあって面白いですね。

なお、深い意味はないかもしれませんが、AKARIは、

収入は比較的少ないが、空き家を保有する手間と費用がかからないため、空き家に関する決断時期を先延ばしすることが可能。

(同サイト、図表まとめ部分より引用)

となっていて、先延ばしを良い意味で捉えていると思います。今すぐ判断はできないが、3年から7年の借り上げ期間で判断していくというところでしょうか。カリアゲはこれらの言及はとくになく、どちらかというと築30年以上で1年以上空き家状態というところに絞り込んで、空き家所有者が諦めている部分を改修の力でカバーしていくところを重きにおいている気がします。カリアゲでは決断の猶予を持つというよりも、どうしようもないと諦めている方向けなのかもしれません。ここは微妙に同じ空き家所有者ターゲットでも分かれそうです。

あとカリアゲとは違い、AKARIは埼玉県の所沢市などもカバーしているのが面白いですね。

一般社団法人ノオト

ノオトはサブリースサービスを売りというよりも、里山等地域の町おこしや古民家再生という枠組みでやられているということです。記事がやや古い(2013年)ですが、

 私たちは、こうした物件を10年間無償で借り上げ(固定資産税相当額を負担)、資金を投下して改修し、これを事業者にサブリース(又貸し)し、10年間の家賃収入で資金回収する、という手法を採用している。所有者にとっても、固定資産税の負担がなくなる、草刈り・修繕等のメンテナンスの心配が不要となる、10年後には再生された物件が戻ってくる、というメリットがある。

結局、私たちは古民家を10年先の未来に継承するだけの仕事をしていることになる。けれども、その空き家が10年間活用されることによる地域内の交流、地域間の交流の成果が地域に付加される。若者の転入、耕作放棄地の活用、里山の再生、6次産業化、内発型産業の創出、祭の再生などである。

http://www.47news.jp/47gj/latestnews/2013/04/1436010.htmlより引用)

ノオトのモデルでは10年というスパンのようですね。前者2つと比べ、都心部ではない地方や田舎はスルーされがちですがこういった団体もあるということは非常に頼もしいですね。

おわりに

もちろんサブリースサービスはビジネスであればシビアな審査があるとは思います。これはいけるというところでないと、ほぼ全責任を伴うので、なかなか簡単にGOは出ない印象です。私が事業者の立場なら、慈善事業ならともかく、またはスタートアップの目玉だからというのならともかく、仕組みとして数年の期間を投じて資金回収の目処が立たないような立地やコストがかかりすぎるリフォームなら出来ないと判断すると思います。

空き家サブリースがあるから大丈夫だというのも早計でしょう。空き家ではない賃貸アパートマンションのサブリース問題とは、結局ビジネスですから、サブリーサー?としてサブリース事業者側にメリットがある作りだと言えるわけで、それに応じないといけない構造や図式になっているということはサブリースをする場合はしっかりと把握しなければならないわけです。見たくないけれど見なければいけないわけですね。

今後空き家サブリース事業者が増えるかは分かりませんが、要注目の流れだと感じました。

空き家所有者の方の選択肢になれば嬉しい限りです。

 

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