犬山市が空き家予備軍対策事業を開始

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空き家問題は「空き家率」など発生する空き家に注目しがちです。そして、その空き家をどうするかという話が多いです。

今回は空き家予防、とりわけ空き家予備軍への対応を始めた犬山市について見ていきましょう。

犬山市は空き家予備軍対策を始めている

愛知県犬山市は空き家対策計画の中でも、空き家予備軍への対策を掲げています。

 地域のまちづくりと連携し、地域の課題解消や魅力づくりとして空家等の適正管理や有効
活用の促進を検討します。空家等が適正な管理がされずに放置されることは地域に悪影響を
及ぼすことから、空家等の実態や空家等予備群(ひとり暮らし高齢者など)を把握すること
が重要です。

地域から空家等所有者に適正管理や利活用について直接働きかけることは効果が高いと考
えられます。空家等問題に対する意識が低く、空家等を放置していた所有者の意識を変える
ことが期待できます。

また、福祉施策やまちづくり施策などと連携したひとり暮らし高齢者世帯への啓発も有効
であると考えられます。これらを行うには、各種団体の協力や連携が重要となります。
空家等対策に関わる地域の主体的な取組みを支援している事例もありますので、空家等が
集積している地域については、特に地域との連携の検討を行います。

犬山市空き家対策計画 P.42より引用、太字は筆者注

単身世帯でかつ65才以上世帯がそういった予備軍に該当するわけです。今後さらに長寿化が進むと、これらの年齢基準もどんどんと上がっていきそうですね。

地域活性化センターの採択事業でも未来の空き家を検討

また、地域活性化センターの採択事業の中で(移住・定住・交流推進支援事業(平成29年度募集終了))、犬山市は「空き家予備軍と一緒に未来の空き家の活用検討事業」というものを掲げています。事業としては異なっているかもしれませんが、おそらく空き家対策計画のものでしょう。

事業概要は、「今後相続などにより増加すると思われる空き家を相続が発生する前に売却や移住などの活用方針を検討することで「まちの資産」として活用が図れるように、所有者への意向調査や意識啓発活動等を行う」とあります。

さらに同資料より引用すると、

①高齢者世帯(空き家等予備軍)の把握
②高齢者世帯に対する意識啓発活動
③高齢者の移住後の住宅活用施策の検討
④未来の空き家の活用策の検討
⑤移住希望者に対する空き家資源活用提案
⑥地域包括ケアシステムとの連動の検討

これはなかなか興味深いものです。空き家になる前に既にいくつかの選択肢から選んでおき、空き家になったらすぐ手を打てるようにしておく。これは空き家発生してからでは遅いので、その視点は素晴らしいと思います。今後どうなるか注目したいと思います。

最近の建通新聞には、犬山市 空き家対策 予備群調査ということで、おそらく先の採択事業を委託したのかなと思っていますが、動きがあるようですね。対象世帯は1700ということで、これらの世帯の声や意識調査でどのような事業になっていくかは面白そうです。

おわりに

今回は空き家予備軍への対策事業ということで、犬山市の取り組みが始まるというニュースをご紹介しました。今後こういった空き家予備軍への対策事業が増えてくるといいですね。

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