空き家解体に「減量住宅」という切り口が面白い

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空き家問題が社会問題となっており、それらの問題がなかなか解決しないのは、それなりの事情があるからです。

簡単にいえば、空き家古いから解体したい。でも、お金がない。で、そのままというパターンですね。

この話は何度も耳にしますし、何度も述べていくと思いますが、自分がそういう状況だったら身動きが取れないわけなので、人ごとではありませんね。

 

家を建てるときに住宅ローンでお金を借りて建てる、当然建った家に住みながらローン返済をするのが一般的です。

一方空き家に住みながら、解体費用を積み立てする感覚って論理ではほぼ同じことなのですが、理解しづらいですよね。

こういった空き家解体積み立てをすることが、一般的な感覚になることが、今後家を建てる人の普通にしていく必要がありそうです。今回はそんな空き家を壊すというアイデアを紹介します。

住宅を壊す実験プロジェクト「減量住宅」とは?

greenzにこんな記事がありました。減量住宅というプロジェクトです。

 

詳細は見てもらうとして、ざっくり要約すると、

  • 建築家はリノベーションとか手がける仕事をしたけど空き家の1%もそういった改築をしない
  • いっそのこと壊していくほうが早いんじゃないか
  • コンペでそういう提案をして、さすがに現実的じゃないので家をダイエットする「減量」みたいな企画で提案
  • 意外に通って、じゃあ実践ということで2015年から住んで今年夏には解体予定
  • だけど、解体するのも時間的にも足りないので不動産として戻そうかなと考えている

というところです。

大家と住居者のメリット

大家のメリットは解体費用が限りなく安くなる

まず、このプロジェクトに対して大家さんとしては解体費用を捻出できない事情があると思います。そのままですが、お金がないということですね。またあったとしても、解体のためにお金を出したがる人はやはり少ないでしょう。少なく見積もっても100万はかかります。

そして、リノベーションや改築などで賃貸としてまたは自分が住む(これは考えにくいですが)場合などその場合は、少なく考えても300万はかかるでしょう。もちろん若い人達は自分たちでやるという選択肢があるわけですが、大家の多くは60歳以上のシニアです。外注をするのが一般的です。それらの費用を捻出するのも厳しいわけです。同時に、じゃあ借り手が見つかるか?ということも同時に課題となります。

大家からすれば、限りなくお金をかけずに、解体できるのであれば、あとはどういう人が手がけるか、関わるかくらいかなと思いました。今回のコンペは事務局が間に入っていることから、またこういった建築コンペの一つとして、プロジェクトとして行われています。

一般的とは言いがたいですが、このケースを今後使っていくと面白くなるかもしれません。

住居人は無料で住める

建築家が住む、または誰かが住みながら減量していくのは、建築家しかできないですし、素人では厳しそうです。住人は素人で、プロが定期的に減量しにくるとかもありかもしれません。

そして、最後は解体ということで、解体したら住んだ人は次の「減量住宅」へ向かうのかなと思ったのですが、例えば今回であれば建築家はどこへいくのかと気になりましたが、記事の終わりでは、もう一度、不動産として賃貸などになりそうな話となっています。

空き家問題は空き家をゼロコストで解体できれば、今回のケースは特殊なケースではないと言えそうです。

上のケースでも、賃料は0円なのですが、建築家や友人などの人件費または解体に関しては費用を相殺となっています。一部の木材は大家負担のようですが、これでも解体業者に任せて行うよりは相当安くあがったといえそうです。

今後の減量住宅プロジェクトが楽しみ

茨城県の取手は、アートプロジェクトなどで有名なのでこういった事例を可能にしていることもあるので、仮に全国でやるとしたら、まずは建築家が現状住宅vol.2のように展開していくのが現実的かもしれませんね。

家など建物を段階的につくるのは聞いたことがありますが、段階的に壊していく、それも大きな建物ではなく、小さな戸建てを壊していく=減量という視点は、さすが建築家の視点であるし、ユニークな切り口だと思いました。

空き家所有者で解体費用を捻出できないと嘆いているあなたは、うちもやって欲しいと思ったのではないでしょうか。今後の減量住宅がどうなるかは分かりませんが、また情報を見つけ次第、お届け出来れば嬉しいです。

 

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