ふるさと納税への返礼品としての空き家見回り

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少し前の話題ですが、ふるさと納税の応用メニューというものが出てきています。今回は、茨城新聞で見つけた返礼に「実家見守り」 ふるさと納税、自治体の導入増から考えてみます。

ふるさと納税の問題点は、返礼品目的になってしまったこと

少し前に話題になりましたが、実際には高額のものが返礼品となったため、総務省が是正を求めたという背景があります。返礼品の額を寄付の3割を最大とするという目安が設定されました。

以前調べたことがありますが、ふるさと納税自体は、自分の住んで育った場所へのお礼ということもありつつ、実際に応援したい自治体にも送れます。ただ基本寄付であって、返礼を狙うのはやや異なるとなります。返礼品自体がだめというよりも、返礼品目的であると加熱した「返礼品バトル」が勃発するだけで、これはかなり不毛です。

実際に返礼品を高額にすればより寄付が増加しますが、その寄付自体によって住んでいる自治体への住民税額が減少(控除されるため)、本来納税すべきところにいかず、ふるさと納税=寄付した自治体にいきます。

冷静に考えれば、誰かが損すれば誰かが得するという仕組みです。1位は!? ふるさと納税“損している自治体”ランキングによれば、やはり都市部は損しており、住民が多いため、それらの人がふるさと納税を他自治体にします。考え方として、肉・米などの食料品が実質負担2000円でもらえるならば、使わない手はないと言えます。(ただこの考え方が当初の考え方と違っているということですね)

今後は自治体の困りごとや課題を解決に

前置きが長くなりましたが、新聞記事にあるようにいくつかの自治体ではすでに自治体が抱える課題に対して、ふるさと納税を使ってリターンを設定しています。

とはいえ数はまだまだというところでしょうか。

ふるさとチョイスで「空き家」で検索すると、空き家見回りや荷物整理サービスなど、空き家に関する返礼サービスが218件ヒットしました。

全体で重複はあるでしょうが、15万件程度はあるのでいかにマイナーかがわかりますね。また自治体のためにとなると、より寄付に近いです。(実際は寄付なので言い方がおかしいですが)。例えば、自然保護に使って欲しいという検索が出来ますが、これで1056件でした。

地域の課題はいくらでもあるので、それに対して使途を指定するのは寄付する側も、される側もやりやすくお互いに良い感じがします。

空き家という点で出てきた上の検索結果をざっとまとめると、

  • 空き家の見回り
  • 空き家の荷物整理
  • 空き家管理
  • 空き家の草刈り
  • 空き家の掃除
  • 郵便受け回収
  • 家事代行
  • 家屋診断

などでした。概ね空き家の管理サービスに含まれるものですね。料金的にはざっくりですが、多くの自治体はシルバー人材センターと連携して、そこで出来る作業料金の目安に沿っていると考えられます。

例えば、1万円以上で1回の空き家見守りなどというところでしょうか。寄付の返礼品でカバーというよりも、試しに使ってみたり、それによって地元の仕事にもなるため面白い視点だと感じます。相場的にも、返礼品が3割とすると、1回1万円で、3000円程度となり、簡易チェックに近いですが、1回は見回りが出来るという感じですね。

おわりに

ふるさと納税や返礼品自体が駄目とは思わないので、適切に地域や自治体に経済が回る仕組みになるといいですね。空き家管理等も返礼品にメニュー化されていくと、これによって「空き家管理をしないとなあ」とか「しておくか」という所有者も増えるきっかけになるかなと思うので、自治体側としては、やらないよりはやったほうがいいと感じました。

そして空き家も社会問題ということで、これらの課題に対応する返礼品を設けるのも自治体らしいなあと感じました。

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6.名古屋市中心部の状況(P.11)

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