廃業した銭湯活用事例から学ぶ

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空いた住宅を空き家と呼ぶわけですが、空いたビル、空いた店舗、空いた建物という他の使い方も見ていくと視野が広がります。今回は、減り続けているであろう銭湯の活用方法から学んでいきます。

銭湯は全国にどれくらいあるか?

まず銭湯の数の把握をします。

21B-Q03 銭湯やヘルスセンター等の数から、厚生労働省がまとめている統計データを見ていきます。

平成28年度衛生行政報告例の概況3生活衛生関係に、公衆浴場で一般公衆浴場が銭湯と考えられます。こちらによれば、2016年度に銭湯は約3,900施設あるといえます。

銭湯はどれくらい減っているか?

感覚的に小さな町に数軒あればいい方で、観光地等でないとまずなさそうな印象です。

データを見ると、2012年で4,804施設あった一般公衆浴場は、2016年度で3,900と900施設減少しています。4年で900ですから、年平均225ずつ銭湯が消えているといえます。

これらのなくなる銭湯をどう活かせるかということが鍵になりそうです。

銭湯活用例

居酒屋

銭湯の浴槽を4人席にしたりするというアイデアだったり、銭湯雰囲気でお酒が飲めるという独特な空間に感じられます。【話題沸騰】創業90年の銭湯が “居酒屋” に変身 → 湯船で酒を飲めるスタイルが見事に完成 / 東京・港区『分福』

思い出したのは学校給食とか、昭和食堂などです。うまく使えば飽きられないコンテンツになりますが、失敗すると単に安っぽい感じになりますよね。

釣り堀

釣り堀というアイデアはなかなか出てこないと思いました。面白いですね。釣りで遊ぶというのも面白そうです。銭湯を釣り堀にリノベーション。旗の台に佇む釣り堀施設

カフェ

銭湯カフェというのは、アイデアレベルではありそうですが、まさかあるとは思いませんでした。さらさ西陣は歴史的建造物を活かしていてものすごく行きたくなりますね。ノスタルジックで新しい銭湯カフェ・さらさ西陣

飲食店

とんかつまい泉の青山本店は銭湯を活用しています。おしゃれすぎて銭湯とは思えないですね。

ギャラリースペース

スカイザバスハウスは銭湯を活かした現代アートのギャラリースペース。アートの場として使うのも面白いですね。

シェアハウス

銭湯シェアハウス清水湯は、自宅兼銭湯ということで空いたスペースをシェアハウスにして、銭湯を楽しんでもらうという流れです。正確には銭湯付帯の空き家部分をうまくシェアハウスにしていくということですね。「銭湯シェアハウス清水湯」オーナーに聞く。めざすは銭湯を基点にしたコミュニケーションの街

デザインで個性を出す

銭湯はあるものの2代目が楽しめるアートを入れて美術館銭湯みたいになっています。これは店主の個性が出ていて面白いですね。もはや肩までつかれる美術館。アート作品満載の銭湯『桂湯』がスゴイ!

空き家にどう活かすか?

銭湯の活用事例をそのまま空き家活用にしてもうまくいかないはずです。ただし、銭湯は湯船に浸かるところであるとか、近隣の人しか来ないとか、そういった固定概念で縛ると発想が消えていきます。

銭湯とは関係ない仕事をする人が、「銭湯」を経営するとどうなるか。またはどう活用するかと考えれば考えやすいのではないでしょうか。

例えば書店員さんは、本屋銭湯や図書館銭湯をやるはずです。湿気があるから出来ないと考えがちですが、ふろまちライブラリーは銭湯に図書スペースを設置するという活動のようです。銭湯図書館「銭湯ふろまちライブラリ-(inそしがや温泉21)」第2回イベントレポート! 銭湯に図書館をつくって、それからの2ヵ月―【バスクリン銭湯部】

空き家も住宅として活用すると、リノベーションして賃貸というくらいしかなさそうと思いがちですが、DIYで直して住めるとか、クリエイター向けとか、人々の暮らし方、ライフスタイルは一様ではないことから、いくらでもアイデアは考えつけるはずです。

ただそれらを形に落とし込むのは当然労力がかかりますし、ニーズが見込めないことや資金・時間・人の余力がない「個人」であればなかなか厳しいのが現実でしょう。

おわりに

銭湯活用事例から空き家活用のヒントを考えてみました。空き家=住宅での活用というバイアスを外して、色々なアイデアを出すヒントにしてみてください。もちろん、実際には法的なことが色々絡んでくると思いますが、ひとつずつクリアしていくといいですね。

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2.建築中および5年以内に新築・建て替えられた建物(P.4-5)

3.既存および建築中ホテル(P.6-7)

4.所有権の異動(売買および相続)(P.8-9)

5.投資法人が所有する建物(P.10)

6.名古屋市中心部の状況(P.11)

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