長野県駒ヶ根市の空き店舗(元書店)をタモギタケ人工栽培で活用

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空き家活用はアイデアが問われるわけですが、良いアイデアなら空き家ですぐに実現出来ることもありそうです。

今回は長野県駒ヶ根市で取り組まれている空き店舗でキノコ栽培という記事があったので少し調べてみました。

長野県駒ヶ根市の空き店舗でキノコ栽培

東京・新宿のIT企業 空き家でキノコ栽培 駒ケ根でという記事を見かけたので、少し調べてみました。タイトルは「空き家」とありますが、駒ヶ根市で行っているのは「空き店舗」であった元書店です。そこに棚を入れて、苗をおいてキノコを育てているということですね。

長野日報の空き店舗でキノコ栽培 IT企業が駒ケ根でが詳しいです。サイブリッジという会社は、事業内容を見るとIT企業ですが、新規事業としてアグリデザイン株式会社を設立し、タモギタケというキノコを生産し販売していくとのことです。農業事業に取り組む法人「アグリデザイン株式会社」を設立。長野県駒ヶ根市で機能性キノコ タモギタケの生産・販売を開始

2017年の夏から試験栽培を4分の1のスペースで半年間。7月頃だったのでそろそろ半年経ち、本格的に動いていくというところなのでしょう。

タモギタケという希少性が高いキノコで付加価値

タモギタケ自体は筆者は知りませんでした。東北や北海道で夏場に自生しているもので近年は人工栽培が始まっているようですが、ほとんど流通していないそうです。参考価格としては、生で100グラム400円、乾燥で20グラム1000円という値段です。スーパーで売っている舞茸やしめじ、えのきとは違う値段帯ということですね。主に健康食品など栄養価や美容のために使われるようです。

高単価のため、人工栽培で可能ならば大きな工場でなくても空き家というスペースでもビジネスになりえるということなのでしょう。実際は人工栽培が出来ることと、品質や温度管理など、そしてIoTの活用はあるものの、現地の人も動いていて例えばシルバー人材センターや地元のママさんなどの協力の元で管理されているようです。

生タモギタケニーズがどれほどかは分かりませんが、健康志向や健康食品のニーズは強いと考えられるので、希少性や成分をアピールすれば一定の売上げは期待できそうです。アグリデザインの狙いは、従来の農業で常識的である「広大な土地」「大規模な農業施設」「技術」は必要ないということになります。「小スペース」「小規模施設」「技術自体は簡易なもの」で生産技術や品質管理技術がそこまで高くなくても出来るということを示すことで事業を作っていくと考えられます。駒ヶ根の空き店舗がキノコ栽培担っていくかは不明ですが、他地域に展開できたり、IoTを使えば遠隔でも管理出来るというところで、今風なやり方だなと感じました。

空き家活用などはクラウドファンディングとも相性が良い

アグリデザインは、今年9月にCampfireにてクラウドファンディングを募集していたようです。資金自体は150万円目標で、達成額は2%で3万円という額しか集まらず達成には程遠いものの、駒ヶ根市の町おこしの一つの切り口にもなっているかもしれません。【静かなブーム】幻のキノコ「タモギダケ」を日本中のみんなに届けたい!!

IT企業ならではの発想で「空き店舗」をキノコ栽培するというのは、常識的に考えるとなかなか出てこないアイデアですし、その実現も出来るのかな?と思ってしまいがちです。うまくいくかどうかはもちろん試験や検証が必須ですが、それらをまず試していくことで変わっていくのかなともいえます。

タモギダケ栽培が本格化すれば、地元の雇用も増えるわけで、駒ヶ根市も自治体としてハッピーですし、住民も喜びます。また地元飲食店に販売していくというところから地元のお店もそれを目玉にして商品を強化したり、健康食品等を通販して売上げを作っていくこともできそうです。同時に空き店舗であった場所も活用されるため、厳密には「空き家」ではないですが、空き店舗が解消されます。

最も自治体では地域内でこういった新規の取り組みをしてくれる民間企業がなかったりするのが課題ともいえそうです。

このように一つのアイデアが多くの人をハッピーにしている点が良いと感じました。

おわりに

空き家の狭いスペースでも同様のことを行えたり、これらをパッケージ化したものを作れれば、キノコ栽培に適した気温や湿度など環境もあるのでしょうが、他地域でも展開出来るため非常に面白そうです。民間が事業として見ると初期投資の回収など投資回収を考えますが、回収ペースを遅くしても自治体などが入ることで地元の雇用などが生まれ、緩やかに投資回収も出来るというモデルもよいのかなとも感じました。

調べていて感じたのは、やはりIT企業という視点もそうですが、空き家スペースを活用していけばいいのではないかというアイデアを試していることが最も価値があると感じました。アイデアだけあっても試していかなければ空き家アイデアどまりであり、空き家活用にならないからですね。

今後どうなっていくかまた見ていきたいと思います。

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