全国版空き家バンクの狙いと関連サイトはどうなるかを考える

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

全国版空き家バンクがLIFULLが開始したというところで、どういった目的がLIFULLにあるか社長インタビューを見つけましたので、そこから狙いを読み取っていきたいと思います。

全国版空き家バンクの狙いとは

自治体向けに既に登録が受付されているようですが、まだ一般ユーザーへの公開はないと思います。不動産業界の常識を根底から変えたLIFULLの全方位的“見える化” – (page 2)では、LIFULLの不動産物件の見える化という取り組みから、空き家バンクにも触れられています。

自治体の情報掲載は無料。スタートから1カ月程度ですが、300以上の自治体から使いたいとのお声を頂いています。

(同サイトより引用)

自治体数は約1700ですので、2割弱というところでしょうか。今後登録自治体は伸びると思うのでそこそこ良いスタートのような気がします。そして、LIFULLの狙いは以下の通りでしょう。

LIFULLとしては空き家をリノベーションしたい場合には、LIFULL HOME’Sでお取り引きのある施工会社をご紹介したり、民泊で活用できる場合には、楽天とのジョイントベンチャーである民泊サービス「楽天LIFULL STAY」へとつなげることで収益を確保していく考えです。空き家バンクを作ることで、物件情報の網羅度も上がります。

(同サイトより引用)

LIFULLが運営する空き家バンクには自治体は無料で登録が出来るわけですね。そして、空き家を探している利用者も無料で利用はできるはずです。そしてマッチングの際に、例えば上では「リノベーションをする」場合は、実績や信頼のある施工会社を紹介することで、それらのクライアントにお金が落ちます。

また、既に民泊サービスを楽天と共同でやっているのでそちらのサービスへも「空き家リノベーション」した物件を使って民泊をしてもらうとう、ワンストップのようなイメージがあるということですね。

最後に空き家バンクを持つことで、情報の網羅度も上がることでより精度が高い物件情報を提供できるメリットも見込めるということですね。

他の空き家バンクサイトはどうなるか?

実際に全国版空き家バンクが運営され順調にいけば、他の空き家バンクサイトは完全に消滅することはないにしても、多くは価値が薄れてしまうことでしょう。

1.自治体個別の空き家バンクサイト(主にHTML固定ページ)

自治体が個別に更新したりしている空き家バンクサイトは、LIFULLなど特定の企業のサービスを使いたくないとか、空き家所有者の許可が得られない(全国に情報が出るのが嫌だとか?)、色々なケースがあるかもしれません。そういう場合は、LIFULLを使わずに出来る場が必要です。ただし、この更新や所有者とのやり取りは手間なわけで、全国版空き家バンクが「職員の手間を減らす」ことが狙いであれば、併用も考えづらく、利用者として最終的に更新されてない自治体空き家バンクを見るか、頻繁に更新される全国版空き家バンクを見るかで、やはり後者を選ぶ気がします。

.一般社団法人 移住・交流推進機構の空き家バンク検索

他にも団体がある気がしますが、わりとしっかりまとまっているこういった空き家バンクのサイトはサイトでまた並立するような気がします。ただこちらのサイトも基本的に自治体の担当部局が登録するわけで、連絡先は自治体です。よって情報が一元化されるというところでは、民間の自由だけれども、どっちかに偏っていくのかなと思ったりします。

3.民間の運営する空き家マッチングサイトなど

これらはたくさんあるような気がしますが、例えば本サイトでも紹介した家いちばなどの直接売買するマッチングサービスはどうなのかというところもあります。実際に空き家バンク自体もマッチングを促すので競合します。手数料や仲介者の有無などで差別化したり、違いが出て来ることになりそうです。

もちろん情報更新が少なかったり、データが少なかったり、サポートが不案内だったりするとそういう点でも差がつきそうですね。

とはいえ、家いちばは空き家もですが、色々とエピソードが書かれており面白いですよね。そういう意味で差別化は出来ている気がします。

おわりに

ところで、LIFULLの全国版空き家バンクは一般社団法人全国空き家バンク推進機構と提携しています。こういった一般社団法人は多いので昔からあったかな?と思って調べると、どうも今年の6月末設立で、提携というよりも共同運営みたいな感じの印象ですね。法人歴は浅いわけですが、理事にLIFULLの執行役員がいたりと、自治体の元市長なども入っています。サイト自体は1枚ページでとくに情報は確認できませんでした。

今回は、全国版空き家バンクのLIFULLの狙いと、その空き家バンクが出来たあとについてどうなるかを考えてみました。国が運営するわけでなく、LIFULL民間会社がやるので微妙なことにはならないとは思いますが、空き家バンク情報の仕入れが自治体というところで、LIFULLが自治体へどうプッシュして情報を集めてくるか。そういう点も見どころですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

RSSでもご購読できます。