解体された古材をレスキューし付加価値をつけるリビセンが面白い

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Rebulding Center Japan(リビルディング・センター・ジャパン、略してリビセン)という活動が面白いです。解体される建物から出てくる古材を出来るだけそのまま活用する活動です。レスキューと言われるこの活動からまた違った建物、解体、古材との向き合い方が生まれそうです。今回はリビセンについて調べてみました。

リビセン活動

リビルディングセンタージャパン(リビセン)の公式サイトに説明があります。

リビセンの活動は、長野県諏訪市で古材と古道具を販売する建築建材のリサイクルショップとなります。解体現場からはそういった古材を得るわけですがその時に引き取ることを「レスキュー」と命名し、その古材をうまく使っていく活動です。

店舗は3F建てで、1Fには古材・カフェ・雑貨が、2Fは古道具、3Fは古道具やワークショップとなっているようです。

今でこそホームセンター等でDIYスペースやDIYというものが一般的になってきた(?)ように感じられますが、こういう作っていく、自ら創るというのはクリエイターやアーティストでなくてもちょっとした工夫やアイデアで誰でも参加できるかもしれません(家を建てるとか、家具を作ることだけがDIYではないでしょう)。

古材を使用した空間デザイン

古材の販売所という単一の意味でなく、人がつながるとか、コミュニティ、もっと大胆にいえば「古材というものから社会を捉え直す」という印象を受けました。

空間デザイン、家具の設計やワークショップもリビセンの重要な活動と言えそうです。これらはクリエティブリユース(Creative Reuse)として掲げられています。果物など傷ついてしまい出荷できないものをすくうなどはまさにクリエイティブですね。つまり、古材という軸はあれど、その視点や考え方は「古さ」「わけあり」「レスキュー」という視点などで使えるわけですね。

上の記事ありますが、レスキューりんごというものがあったりします。

現代社会を捉え直す

リビセンのサイトにはこうあります。

「でも、それらを現代の暮らしにあった形にインストールしなおせないかしら?一度は役目を終えたものや文化の本質的な価値を見つめ直し、資源として再び利用されていく世界ってつくれないかしら?」

http://rebuildingcenter.jp/aboutus/ より

私自身も現代社会の利便性、もっといえば過去先人の知恵の上にこうして「キーをタイプ」しているわけですから、今までを全て否定するわけではありません。

一方でこうすれば絶対良いという回答もなかなかないわけです。

そこまでくると面倒になって「考えなくても良い」となりがちですが、実はそこを手抜かずに考えていくこと。それこそが、社会を捉え直すこと、自らの手で見ていくことではないかなと感じたりします。

銭湯ぐらしは解体アパートにクリエイターのアイデアでコミュニティが生まれたりという面白いプロジェクトでした。

ではこういったものは、アパートや何か解体を大人数で楽しむとか、プロのクリエイターでないとできないのかというと、同じようなことは無理でも、日常や見方によってすぐそばにこういった「アイデア」「きっかけ」があるような気がしています。

具体的には、使っている椅子が壊れたら捨てる→新しいものを買う人は多いかもしれません。そのときに、椅子を作るのは難しくても、椅子の廃棄について調べてみてどうなるか考えてみる。結果的に捨ててしまってもよくて、その「考える」という余白や余地が大事ではないかということです。

捨てる前に欲しい人がいればどうぞと声をかけてみるのもいいですよね。

環境という文脈ですが、リビセンの東野さんはこう言っています。

自分のできる範囲でカジュアルに取り組むことが大切で、突き詰めすぎたら何も買えなくなってしまう。だから、ステンレスに問題があることは覚えておき、いつの時代か環境負荷や劣化が少なく自分がいいと思える金属のボトルが発売されたなら、そちらに変えたっていいと思っています。

https://www.mugendai-web.jp/archives/10041 より

この話は、ステンレス製のボトルを使うことでメリットがあるとはいえ、環境負荷が高い(製造などで環境エネルギーを使うなど)という指摘もあるという流れからきています。

自分の選択や考えたことが全てにおいて合理的かつ情緒的に良いことはまずないはずです。でもそれは何をしてもいい、何も考えなくていいという理由にはならないということですね。

ストーリーと向き合う、そこに触れる

空き家の解体においても終活という点でその家主や近隣とのストーリーを見ていく、共有する。所有者とコミュニケーションをする。そういうことがますます大事になってくると感じました。もっともこれはビジネスや経済的にいう「お金の価値」には出づらいものだからこそ大事ともいえます。

世の中にはものが溢れていますし、新築の価値は高いままです。一方でそうでなく中古物件やリノベーション、自身で考えた価値やストーリーを価値とする人もしっかりと増えてきている感じがしています。

「空き家活用」「空き家解体」というワードには、字面や単一のイメージしか湧きづらいです。ストーリーやそこから生み出される体験価値や共感などを伴って新たな見方、ビジネスモデル、社会価値などとなっていくと面白そうです。

リビセンも機会があればぜひ覗いてみたいですね。

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