空き家活動という第三の動きを応援するという立場

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

今回は空き家活動について考えてみます。個々の活動をさすのでなく、各地域で色々な動きがある中で、自発的に動く個人というイメージです。ちょっと分かりづらいかもしれませんが、書いてみます。

現時点で空き家対策はコレというものがない

国が考えたのは空き家特措法です。ここを見ている方なら耳タコかもしれませんが、いわゆる特定空き家というように管理不全でかつ周りに悪影響な空き家は税制優遇措置が外れて結果的に税金が高くなるというものです。また所有者に解体費用等が請求されます。

アイデアとしては良さそうですが、こういった政策はぶっちゃけやってみて人がどう動くかまでコントロールできなくて、想定するような効果や結果が出ているかは微妙です。

ぱっと思いつくのは、

  • 現場である市区町村的には、すぐ特定空き家にしづらい。なぜなら最終シナリオが「代執行」であり、その場合は数百万は最低解体費がかかる。それを請求したところで所有者から得られるかが疑問。逃げ切ってしまうというフリーライドを助長しかねないという矛盾が発生してしまっている(やればやるほど、所有者は放置すれば行政が勝手にやってくれると思ってしまうということ)。しかも、近隣住民にとっては代執行は正直ありがたい(はず)で、なぜなら昔から問題だったり生活に支障があるレベルだから。とはいえ、件数的にそういう代執行事例は稀。
  • 特定空き家等の管理不全なものは正直少なく、少ないけれどインパクトが強い(メディアや情報としての特性という意味)。例えば、廃墟マンションなどが一個あるだけでその自治体イメージや近隣、またはエリアの価値が下がるという印象を与える。実際はそうでなくても。(実際は問題なのだけど)。そういった少数に対して対応をすることはよく、他の管理がされてない空き家などを解決していくものの、実際に活用となると行政アイデアや人、リソースが限られるため出来てない。むしろ、民間、NPO、専門家、市民などの知恵が求められるが結構ここが難しい。
  • 民間で分かりやすいのは不動産会社だが、売買を想定すると安すぎて仕事にならないということで終わる。NPOや行政が活用団体を募っても確かに活用できるところもあるが、空き家物件のごく一部となるため、全体に使えるかはまた微妙。むしろ同じ手法が使えないものが多く、個別最適化、地域ごとの特徴などを踏まえると結構簡単ではない。

などなどが出てきます。

空き家問題というのが連呼されて結局なんだったのか、または今はどうなっているか。空き家戸数だけ見ても正直分からないのですね。

ネガティブにだからだめということは思っていなくて、ではどうすればいいのだろうかというところです。

ざっくりと政策ももっと大胆にというところと、以下に述べる個人空き家活動が支援されていくというのが望ましいかもしれません。

個人の空き家活動が滋味深い

滋味とはうまい味わいみたいな意味で、食べ物ではないのですが、個人の活動は本当に微々たるものですが、そういう空き家を何かできないかと考えて、かつ動く人がどんどん出てくるとどんどん変わっていく気がしました。

例えばですが、空き家グッドは空き家に関する情報が集まるブログですが、最近の記事で三鷹台・井の頭公園・吉祥寺・西荻窪エリアで空き家(場所)を探している事業者の方へというのがありました。

cbwinwinさんの感覚というか、考えられたことは私はとても共感できました。本ブログでも空き家をどういう視点や考え方で見ていけばいいか、発信というよりも、情報をまずは整理したりどういう考えがあるか、新しいアイデアや事例はないか、動きを探る意味で始めています。

私も空き家活動をしていくためにどうすればいいか。そんなことも考えてみたのですが、正直なところ、空き家活用を今自分がやらなければというモチベーションはそこまでありません。ただそういう活動をする人からの情報や活動することで得た知見はより実践的だということは想像出来ます。

では私のような人(情報を集めるが実践までいかない人)とするとき、こういう人はどれくらいいるのか?です。結構多いというのが想定です。つまり、

  • 情報を収集し自身で空き家活動を始める人:少ないまたはレア
  • 情報を収集するが自身では空き家活動はしていない人:多い

空き家活動に限らず特定のジャンルや領域で自ら動けること自体が少ないでしょう。もっといえば、自分の時間をどこに焦点を当てるかということで、個人の時間を使うなら人生設計みたいな話もなりますし、仕事でやるということでも人生→自分→仕事みたいに大事なこととも言えます。

ここでの提案としては、私のような直接活動をしているわけではないが、周辺にいる実践者を応援するという役割が、つまりハブ的といえるかもしれませんが、すごく重要になってくるのではないか。であればそういうことをしていこうという意識の話です。

もっとも私は活動をしたくないということでなく、良い形で関わり何かしていくタイミングが見えてないとか、他を優先しているところなので、このあたりはもはやご縁みたいなものと考えています。

他には例えば吉祥寺でたまたま重なっていますが、ブックロードという無人古本屋で有名な中西さんのプロジェクトがあります。空きビルを活用して本を売りつつ活用するというのは面白い取組みだと感じました。

吉祥寺に「本屋をシェアする文化」の発信基地を作りたい。

ここでいう個人または法人であったり、主体が事業者とかそういう話はかなりどうでもよくて、個人の力でも何かやってみようと考え、動いているということ。その力が合わさっていくととてもいいのではないかと感じたところです。

実際にはまちづくりにおける空き家活用等は多くが個人か任意団体、がんばってNPO法人、例外的に民間会社っぽくない会社というかそういうところだと思います。主体の方針やコンセプトはありつつも、うまく自分や自分たちのリソースをうまく出しつつ、いい形で着地できないかと感じています。

地域資源である空き家をどう活用できるか

空き家といっても色々な地域にあるわけで、結果的に経済的なことが1mmでもできるか、または他の人に何かしら影響や関わりを生み出せるか、何か人をポジティブにさせる場を作れるか。そういう企画やプロジェクトということになります。

つまり、0から1を生み出す行為です。どちらかというと、既存や前例の通り、マニュアルがあるからそのとおりにやる「概念」ではないんですね。同時に正解がないとも言えます。

同時に空き家活用でものすごく儲かるならチャレンジしていく人が多くなるわけですが、正直この分野は不動産的にいって投資感覚があったり、ビジネス的視点がなければ、結構趣味っぽくなります。それが悪いわけでなく、充実した活動や趣味が空き家活動というのもいいわけですね。ただそういう趣味的なものは実は他分野から人が流れてこない、閉ざされたものになりがちなので、やろうって人が増えないんですね。そこが課題となります。

朗報というか、この地域自体に詳しいのは実は地域にいる人達であり、そこにいた人です。もちろんUIJターンみたいに外からとか戻ってきたケースもあるでしょうが、実際に何があればいいのだろうかを考えること。これってとても地元や社会に対して貢献しているのと言えます。そういうのをもっと見える化することが、ある種空き家活動にもつながりますし、本サイトの読者のメリットというか、知りたいところにも大きく貢献できると感じました。

面白そうな空き家活動をもっと紹介していきたいですね。個人=小さい時代が少しずつ変わり、良い形で社会に対してアプローチしていくこと、または営利や非営利問わずプロジェクトが回っていくこと、もっと色々できるのではないかと考えています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

RSSでもご購読できます。