空き家を水族館にする素敵なアイデア

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神戸新聞で面白い記事がありました。空き家に水槽を設置してそこに魚を泳がせ、町を水族館にするというアイデアです。全体を水族館に 南あわじ・福良で空き家活用

今回はこのアイデアについて考えてみたいと思います。

南あわじ市の道の駅うずしおに来る40万人を活かす

場所は兵庫県南あわじ市です。淡路島の南に位置しています。四国と淡路島の間には鳴門海峡があり、鳴門の渦潮ということで観光地となっています。

淡路島の南あわじ市にある道の駅うずしおは、「日本で一番うずしおに近い道の駅」を謳っています。記事によれば、この道の駅周辺は人は来るけど、市中心部までなかなか足を運ぶ人は少ないということです。

兵庫県のデータを見てみましょう。

平成28年度兵庫県観光客動態調査報告書によれば、淡路市の主要観光地は淡路市にある「いざなぎ神宮」(約180万人)、「淡路ハイウェイオアシス」(約170万人)、「あわじ花さじき」(約80万人)と上位3位は淡路市です。淡路市は淡路島の北であり、今回の話はあくまで南あわじ市です。

南あわじ市の観光地としては、道の駅うずしおが約40万人、同程度で淡路ファームパークイングランドの丘があります。淡路島牧場は約20万人となっています。淡路島的には北側の集客力が強く、南は弱いという構造ですね。

道の駅うずしおに年に約40万人程度は来ているけれど、これらの人をさらに周辺または近隣スポットとして回遊させられたらいいのではないか、というのが本アイデアのコンセプトとなりそうです。まちづくり的には滞在時間や滞在拠点を増やすということですが、1箇所よりも2箇所3箇所など複数で楽しめるのも満足度が上がる気がしますよね。

水族館アイデアはそこそこニーズがありそう

水族館というアイデアなどあくまでまちづくり的な話であって具体的な数値は出ていませんが、どのくらいのこのアイデアが妥当か考えてみました。

水族館という文化的な施設をハコモノとして作るのは考えづらいので、市民のアイデアで実現していくとどうなるか。地域の魚が見られるので面白いとも言えそうです。

先程の資料によれば、目的別に見た入込動向ということで、数値が出ています。淡路地域をみてみると約1300万人が来ており、南あわじ市は300万人が来ていることが分かります。

目的別で、水族館というのは「歴史・文化」カテゴリとなるようですが、歴史・文化では約60万人となっています。スポーツ・レクリエーションが90万人で1位ですが、その次くらいに多い目的といえます。

推測としては甘いとは思いますが、そこそこの水族館ニーズがあるのではないかと言えそうです。あくまで机上調査というところです。

他にも、水族館が近隣にないから作るとみたいというのもあるかもしれません。当然、魚を見ている人が見るわけでなく、観光客等が見にくるという話です。

小さな水族館で非日常な体験をつくる

市民が作る水族館、それも空き家を活用するという事例は聞いたことがありません。参考になりそうなのは、例えば小さな水族館が成功しているケースとして竹島水族館などを思い出します。大規模できれいな場所というのは素敵ですが、一方で小さくても体験型、工夫とアイデアでいくらでも改善できると考えられます。

年間12万人から3倍を超える40万人へ成長に

空き家を水族館というアイデアが面白いのは、小さなアイデアですがそのポテンシャルはかなり大きいのではと考えられることです。「水族館自体があればいい」という人はほとんどいないと思いますが、出来たら見てみようかという人は一定数いそうです。そもそも魚や海の生態に興味がある人がどれくらいいるかということですね。これらの魚の種類や生態や魅せ方などアイデアを加えることで独自の面白さを作れるかと感じました。

もちろん今の時代は「ハコモノ」があればいいわけで決してありません。どのように体験やその場、その地域、ここでは南あわじ市や淡路島という点で非日常感や違いを考えられるかがポイントです。

少しずつ取り組みが形になっていくといいですね。

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