住宅・土地統計調査のデータの調べ方・探し方(画像多め)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

住宅・土地統計調査について簡単に書いた記事がわりと好評なので、今回はその見方について説明します。

住宅・土地統計調査データを自分で見てみたい人向けの記事です。H25年の住宅・土地統計調査データで名古屋市の空き家数をダウンロードするまでの説明です。

住宅・土地統計調査はe-statというサイトで閲覧できる

住宅・土地統計調査は総務省が行う統計調査です。つまり国が行うものです。

国が行う調査は、e-statというポータルサイトで閲覧できます。最近は昔よりサイト自体がリニューアルされて見やすくなった気がします。

e-statで「住宅・土地統計調査」と検索すると、1件見つかるので、それをクリックすると、例えば、現時点ですと8,094件のデータが見つかります。

 

見慣れてないと8,000件もデータがありどうすればいいか分からなくなります。

すぐ下を見ましょう。

「住宅・土地統計調査」と書かれた部分で、

  • 平成25年住宅・土地統計調査[999件]
  • 平成20年住宅・土地統計調査[969件]
  • 平成15年住宅・土地統計調査[3,775件]
  • 平成10年住宅・土地統計調査[857件]
  • 平成5年住宅統計調査[853件]
  • 平成5年土地基本調査世帯調査[313件]
  • 昭和63年住宅統計調査[328件]

のように書かれています。これは各年度毎に、それぞれデータがあるということです。

今回は、最新版の平成25年の調査を見てみることにしましょう。

平成25年の住宅・土地統計調査で名古屋市の空き家数を確認する

クリックすると、999件のデータとなります。注目してほしいのは、画面上部の「選択条件:」に今回クリックした「平成25年住宅・土地統計調査」のタグが追加されていることです。

深い階層に潜っていくとどこにいるか分からなくなります。今何の条件で見ている結果か分からなくなったら、この選択条件を見るといいと思います。

平成25年の住宅・土地統計調査が999件となっています。また表示されたものは、

確報集計、追加集計、速報集計と集計の状態が異なります。基本的に確報集計を見ればいいと思います。追加や速報は文字通り、後から追加したものや調査時に速報したものなどでしょう。

今回は確報集計をクリックします。

確報集計をクリックする

今度はデータセットという画面が出てきています。なぜか選択条件に「-」というものが出てきますが無視します。

それぞれのデータセット、つまりデータと考えてください。これらが表単位で出てきています。

ここから欲しいデータが何かを決めてないとなかなかたどり着けません。というのは、これらのデータはそれぞれの条件分けがされているからです。

空き家の件数データを見る

空き家の件数については「居住世帯の有無」と書かれたデータを見れば問題ありません。ただそのデータも全国なのか、市区レベルなのかで変わります。

ここではあまり考えずに、「2-1 居住世帯の有無(8区分)別住宅数-市区町村 2013年10月」という上から3番目のデータを見てみましょう。

この画面が出てきます。

非常に分かりづらいですが、DBと書かれたボタン、APIと書かれたボタンがあります。DBボタンをクリックしてみてください。(一覧画面にある「DBボタン」でも問題ありません)

すると、以下の画面になります。

ここまでくれば後は、表示項目やレイアウト設定をいじればオッケーです。

統計表表示の設定を変更する

左側にある「表示項目選択」をクリックします。ここでは4項目あり(表によって変わります)とくにH25地域が1292もあるのですが(大まかな自治体数と考えて良い)、この数を絞り込んでみます。

画面に説明があるのですが「1292」という数字項目を押してください。

こんな画面になります。

右上の全解除を押すと、選択数が0件になりますので押してみましょう。

その後、左下の項目検索で、例えば「名古屋」と入れると、名古屋市が結果に出てくるのでそのチェックボックスをクリックします。すると1件選択となります。

これでOKボタンを押します。

表示項目選択画面に戻ったので、表示を更新ボタンを押します。

画面は地域を絞り込んで名古屋市だけにした結果となります。

 

このように地域名を変更すれば、比較したい自治体や欲しい自治体のデータが得られます。

データをダウンロードする

ブラウザ上ではこれで事足ります。

つまり、名古屋市のH25住宅・土地統計調査の結果では、約127万戸の住宅があり、空き家は167,730戸となります。

Excelなどでデータが欲しければダウンロードボタンを押します。ダウンロード設定画面が開き、ファイル形式にXLSX形式を選び、ダウンロードボタンを押しましょう。

こんな形でダウンロードできるので、あとは編集加工すればいいでしょう。

他のデータはどういうものがある?

ここまでの流れを掴んでもらったとして、では居住世帯の有無でなく他のデータは一体何があるのでしょうか?

これは住宅・土地統計調査の調査事項を見たほうがいいと思います。つまり、ここの項目にあるデータは概ねあるということですね。

例えばどれくらいの時期に建てられたかを知りたいとします。

建築の時期という項目があるのでそれに注目します。統計データの表題は「住宅の種類(2区分),建築の時期(9区分)別住宅数―市区」です。

建築の時期が9区分あります。

  • 昭和35年以前
  • 昭和36年~45年
  • 昭和46年~55年
  • 昭和56年~平成2年
  • 平成3年~7年
  • 平成8年~12年
  • 平成13年~17年
  • 平成18年~22年
  • 平成23年~25年9月

範囲はややバラバラですが、一定の建築時期かどうかも分かります。例えば旧耐震の昭和56年以前のものを知りたいという時の参考にもなりますね。

また住宅の種類2区分とは、

  • 専用住宅
  • 店舗その他の併用住宅

の2つとなっています。

名古屋市のデータを見てみましょう。

結果としてはこのような形になりました。

総数1,096,820戸は居住世帯がある住宅ですね。昭和55年以前の建築住戸は、昭和35年以前で38,130戸、昭和36年~45年で59,450戸、昭和46年~55年で182,060戸となっていて、総数は279,640戸です。総数からの割合は、割ればいいので、約25%が旧耐震住宅と言えそうです。また住宅の種類はほとんどが専用住宅(住宅のこと)ですから、4分の1程度は旧耐震住宅と考えられます。

このようにして他の関係データが欲しい場合は、住宅・土地統計調査の調査事項と統計表データ項目を見ていけばいいことになります。ちなみに、一覧画面でCTRL+Fや検索をすれば、例えば「建築の時期」などとすればその文言を含む表があるか分かるので便利です。

他項目で使えそうなもの

あくまで参考程度としてですが、例えば、

  • 敷地面積や床面積から住宅の大きさについて考えられる
  • 腐朽・破損の有無から住宅の状態を言及できる
  • 世帯の年間収入と住宅の関係を考える

などこれらはアイデア次第なので、仮説を立てて考えてみると面白そうですね。

おわりに

住宅・土地統計調査のデータの見方を説明してみました。

この調査に限らずe-statは同じようなデータの並び方なので見慣れてないと戸惑いますし、使いづらいと感じるはずです。慣れてもさくっとできない点やまとめて使えない点などもあり、データの整形や編集はかなり時間がかかりますね。

一方でプロでなくても、データを確認するのは良いことで、空き家数がいくつなど言われますが、それって元データはどこなの?というとき、空き家について住宅・土地統計調査が代表的なデータとなります。または市区町村の空き家実態調査などです(これらは市区町村のサイトにあったりします)。

データを確認するくせをつける意味で、また見方が分からなくて調べてなかったという人のお役に立てれば何よりです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

名古屋の不動産市場を知る

日本ランドエンジニアリング株式会社では、数年に一度のペースで、名古屋中心部エリアの不動産状況を調べています。2017年度は変貌する名古屋5(2017年6月作成)を発行致しました。名古屋の不動産市場を見るデータとしてご活用頂ければ幸いです。

名古屋中心部エリアの調査レポートです。表紙、裏表紙込みで全体で12ページとなっています。配布ファイルはPDF(約2.5MB)で、データファイルはA3サイズですが、A4の縮小印刷でも可読可能です。

レポート内容は、

1.建物の主たる利用別用途図(P.2-3)

2.建築中および5年以内に新築・建て替えられた建物(P.4-5)

3.既存および建築中ホテル(P.6-7)

4.所有権の異動(売買および相続)(P.8-9)

5.投資法人が所有する建物(P.10)

6.名古屋市中心部の状況(P.11)

となっています。

PDFデータをご希望の方は、変貌する名古屋(別サイト)にてダウンロードをお願い致します。

空き家の教科書では、次の一手や戦略が立てられるようになると考え、本資料を配布しております。

詳細を確認する

RSSでもご購読できます。