東京都の発行する空き家対策本「東京空き家ガイドブック」が勉強になる

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東京都がモデル事業からまとめたガイドブックです。空き家の解決事例と相談QAなどがコンパクトにまとめられていて非常に勉強になりました。

東京空き家ガイドブックとは

資料自体はPDFでダウンロード出来ます。紙自体は5,000部発行されたようです。空き家対策本「東京空き家ガイドブック」を作成しました!から早速チェックしてみましょう。

大きく2つの内容があります。

1つは、空き家の事例集ということで、15の事例があります。解決したものなので説得力がありますね。

もう1つは、空き家のギモンということで、よくある質問などの相談QAとなっています。

全体的な感想としては、空き家の事例集からはたくさんのパターンが分かること、空き家で困っている方はどこかに該当するかもということで参考になりそうです。自身の空き家ケースが特殊というよりも、一定のパターンに合わせると意外な活用ヒントが見えるかもしれません。

空き家のギモンについてはそこから自身の悩みについて、わからないことを先に明確化出来るかもしれません。自分の疑問が書かれていればそのままヒントになります。

解決事例の相談傾向から分かること

多くの解決は売却。賃貸活用は難しいかも

同資料P.12にあります。興味深いのは、解決事例の63ケースにおいては、7割程度が売却で、2割が賃貸となっていて、圧倒的に売却で解決したということです。これらが全国的な傾向ということではないわけですが、想像よりも空き家を現況はもちろん、リフォームして貸すのは難しいということかもしれません。

確かサブリース借り上げでも1割から2割程度しか実施できないことから、この率は納得出来る数字だと感じました。これは東京エリアのデータですね。

売却先は意外にも個人が多い

一般か業者(不動産会社等)かという売却内訳では、3割が一般個人で、6割が業者となっています。この数値をどう判断するかですが、売却する=不動産会社に売るのでなく、隣の家に売るとか、個人もあり得るという選択肢になりそうです。

空き家を更地化して売るケースは少ない

現状のまま売却が8割程度あり、空き家を壊して更地化して売却というケースが少なくなっています。またその場合は業者が主であり、一般ではそれはなかったということになります。

そもそも更地化して売却というのは、建物の価値や利用アイデアがほぼないか、壊したほうが価値があがるというケースです。それを売却時点で所有者が行うのか、それとも買い手が行うかの違いかもしれませんね。

空き家所有者の方はチェックすると良さそう

最初の事例は売れない空き家を費用をかけずに売るにはという相談で、解決アイデアは「買い主の費用負担込みでの業者への売却」という事例を紹介しています。そんな業者があるかどうかもあるのですが解決した事例ということで参考になりますよね。多くのケースでありそうな「早く」「費用をかけずに」「売りたい」ということを考える方は参考になるかと思います。

他にも借地権付きの空き家、接道してない空き家、予算の範囲での活用法、共有名義の空き家、痛みの激しい空き家など様々な空き家の事例があります。

東京都が作っているので、特定の事業者を推すわけでもなく、非常に分かりやすくかつ空き家所有者の方には非常に参考になると感じました。

連絡先等は東京都の冊子なので都内のケースですが、所有する空き家がある自治体に問い合わせたり、同様の空き家対策パンフレットなどがないか調べてみるのも良さそうです。

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